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栄養ドリンクの効果は?
「栄養ドリンクって本当に"効く"の? なぜ"効く"の?」といった疑問を持っている方も多いと思いますが、栄養ドリンクにはさまざまな種類があります。含まれている成分も違うため、体内での働きも変わってきます。
ここでは、栄養ドリンクの成分ごとの効果について解説します。
エナジードリンクとの違い
栄養ドリンクと似たイメージがあるエナジードリンクを疲れた時に飲むという方も多いのではないでしょうか。栄養ドリンクは医薬品や医薬部外品に分類され、用法用量が決まっており、効果効能があります。
一方、エナジードリンクは清涼飲料水に分類されるため、効果効能をうたえないという違いがあります。エナジードリンクは、医薬品または医薬部外品と大きく異なり、医薬品のような期待をすることはできません。
また、エナジードリンクは清涼飲料水なので用法用量は決まっていません。ただカフェインや糖質が含まれているものもあるため飲みすぎないようにしましょう。
成分ごとのはたらき
栄養ドリンクには、疲労の回復や集中力の維持などさまざまな効果があります。
栄養ドリンクにはさまざまな成分が含まれているため、ここでは多くの栄養ドリンクに含まれる代表的な成分の働きについて解説します。
1.ビタミンB1
ビタミンB1はエネルギー産生に関わっている栄養素です。
ビタミンB1はたくさん摂ったとしても余分なものは尿中に排泄されるため、体内に蓄積しにくい栄養素です。
ビタミンB1が不足するとブドウ糖から十分にエネルギーを産生できなくなることから体の不調が現れる場合があります。
2.ビタミンB2
牛乳、乳製品、動物性食品、豆類の摂取量が少ないとビタミンB2が不足する場合があります。
ビタミンB2は皮膚や粘膜の機能を正常に保つことに関係しているため、不足すると口の中に異常が起きやすくなってしまいます。
3.タウリン
タウリンとはたんぱく質が分解される過程でできるアミノ酸に似た物質のことです。
タウリンは、心臓・肺・肝臓・脳・骨髄などのさまざまな臓器や組織に広く含まれているため、生命の維持に必要な成分のひとつです。
4.アミノ酸
アミノ酸は、たんぱく質を構成する成分のことです。アミノ酸は1つでも欠けるとたんぱく質を合成することができません。
アミノ酸は20種類あり、人の体の中で作ることのできない9種類を必須アミノ酸、体の中で糖質や脂質から作り出すことのできる11種類を非必須アミノ酸と呼んでいます。
5.カフェイン
ほとんどの栄養ドリンクに含まれているカフェインですが、適量を摂ることによって頭が冴え、眠気を覚ます働きがあります。その効果の持続時間は4時間程度といわれています。
過剰に摂取してしまうとめまいや興奮状態になり心拍数が増加したり、不眠症になってしまう場合もあるため、過剰摂取には注意が必要です。
デメリットもある?
疲れた時に助けになってくれる栄養ドリンクですが、飲み方を間違えると健康に悪い影響が出てしまう場合があります。
ここでは、栄養ドリンクのデメリットについて解説します。
用法用量を守らないと悪影響が出ることも?
栄養ドリンクは疲れた時の救世主ですが、カフェインや糖質が多く含まれているため、飲み過ぎると健康に悪影響が出ます。
たとえばカフェインは、過剰に摂取すると心拍数の増加や目が覚めて眠れなくなるなどさまざまな健康被害を生じる場合があります。糖質は、摂りすぎるとエネルギーとして消費されなかった分は中性脂肪として蓄積され、肥満につながってしまう心配もあるのです。
また、糖質を多く含む飲料は血糖値の乱高下が著しく、血管を傷つけることで動脈硬化を引き起こしたり、糖尿病のリスクとなります。飲み方を間違えるとこのような健康に悪影響が出てしまいますが、15歳以上の方で用法・用量をしっかり守っていれば、肉体疲労時に栄養補給をすることができます。
疲れた時に何本も飲みたくなってしまう場合もあるかもしれませんが、身体に負担をかけず、本来の栄養ドリンクの効果を発揮させるためには、正しい用法・用量で飲むことが大切です。
毎日飲んでもよい?
栄養ドリンクは、用法・用量をしっかり守っていれば毎日飲んでも問題ありません。ただしカフェインの含有量が多いものもあるため工夫が必要です。
たとえば「栄養ドリンクを飲んだ時は、コーヒーや紅茶などカフェインが含まれるほかの食品の摂取量を減らす」などするとよいでしょう。
毎日健康的に過ごすためには、成分に注意しながら適切に服用することが大切です。
服用を避けたほうがよい方や時期、タイミングなど
肉体疲労時の栄養補給に最適な栄養ドリンクですが、服用を避けたほうがよい方や時期、タイミングもあります。
ここでは、どんな時は服用を避けたほうがよいのか解説します。
服用を避けたほうがよい方
栄養ドリンクを避けたほうがよい方としては、まず薬を飲んでいる方があげられます。理由は、カフェインを含む医薬品と栄養ドリンクを一緒に飲むと、カフェインの過剰摂取につながってしまうからです。
また、妊娠中の方も注意が必要です。カフェインを過剰に摂取することによって胎児の発育を阻害してしまう場合があることが報告されています。
薬を飲んでいる方や妊娠中、授乳中の方が栄養ドリンクを飲む場合は、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
まとめ
栄養ドリンクの効果的な飲み方や注意点についてお分かりいただけたでしょうか。
日々忙しい現代人にとっては、栄養ドリンクが救世主といえるでしょう。
栄養ドリンクは、用法用量を守り、カフェインの過剰摂取に気をつけることがポイントといえます。また、疲れた時には飲みたくなりがちですが、服用を避けたほうがよいタイミングもあります。
この記事でご紹介した服用の注意点や避けたほうがよい時期などを参考に、栄養ドリンクを上手に活用してみてください。
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監修者: 木村 眞樹子医師 |
東京女子医科大学医学部卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事している。
妊娠、出産を経て、また産業医としても働くなかで予防医学への関心が高まった。 医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる前の人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、 Webメディアで発信も行っている。