2024.05.24
健康

【医師監修】水虫予防のための11の予防策!靴の選び方や水洗いなど徹底解説!

水虫の予防

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水虫とは、白癬菌(はくせんきん)と呼ばれるカビの一種が感染しておこる皮膚疾患です。
白癬菌は高温多湿の環境を好み、ケラチンと呼ばれるタンパク質をエサに増殖します。
白癬菌は、足の裏や足指の間など 、蒸れやすい場所で増殖しやすい特徴を持ち、男女関係なく水虫になります。
またひとことで水虫といっても、いくつかのタイプに分けられます。

・趾間(しかん)型 :水虫のなかでも代表的なのがこのタイプです。足の指の間に感染し、皮膚がむけたり赤くなったり、ひび割れ をおこしたりします。

・小水疱(しょうすいほう)型: 足の裏や指の付け根などに小さな水ぶくれができるタイプです。症状が進行 すると強いかゆみが生じます。

・角化増殖型(角化型): かかとや足の裏を中心に皮膚が乾燥し、角質が厚く硬くなってヒビ割れを起こします。比較的まれなタイプの水虫です。

・爪白癬(つめはくせん) : 爪にできる水虫です。爪全体が白っぽく濁り、分厚くなります。症状が進むと靴が合わなくなり、結果的に歩行時に痛みが生じることもあります。

水虫は空気感染や飛沫感染はせず、白癬菌が皮膚に付着することで感染すると考えられています。
初期のうちは自覚症状がない場合もありますが、進行すると場合、水ぶくれやかゆみなどが現れることがあります。

ただし水ぶくれやかゆみが現れても、必ずしも水虫とは限りません。たとえば次のような疾患は、水虫に似た症状が現れます。

・ 汗疱(かんぽう): 汗腺の詰まりが原因で発症する湿疹です 。手のひらや足の裏などに細かい水疱ができます。水虫のように他人に感染することはありません。

・掌蹠膿疱症 (しょうせきのうほうしょう): 手のひらや足の裏に、膿疱ができます。赤みやひび割れを伴うこともあり、何度も繰り返すのが特徴です。明確な原因は解明されていないものの、膿疱の中には菌は入っていないため、直接触れても人に感染することはありません。

・疥癬(かいせん ):手足の指や腹部、外陰部、太ももの内側などにできる、強いかゆみを伴う発疹です。ダニの一種が角質層に寄生することにより生じます。

・カンジダ症: カンジダ属の真菌による感染症です。陰部などにかゆみや水ぶくれ、白い苔のようなものができます。

水虫を予防するには身体や生活環境を清潔に保ち、多湿の環境をつくらないことが大切です。
次に一般的な水虫の予防策を紹介していきます。

予防策① 毎日石鹸で足をしっかり洗う

水虫予防の基本は、足を清潔に保つことです。
足は特に蒸れやすく、白癬菌が増殖しやすい傾向にあります。毎日石鹸で足をしっかり洗いましょう。

実は足に白癬菌が付着しても、すぐに水虫になるわけではありません。
足に白癬菌が付いてから水虫になるまでには、24時間程度かかるといわれています。そのため毎日足の指を丁寧に洗うことは、水虫の予防に有効なのです。

ただし、力を入れてゴシゴシ洗うのはNGです。
摩擦により角層に傷がつくと、傷口から菌が侵入しやすくなります。
石鹸をしっかり泡立て、撫でるように、足の指を一本一本洗いましょう。

予防策② 足の蒸れに気を付ける

足を洗ったあとは濡れたまま放置せず、タオルで水分を拭き取り、乾かしましょう。足が蒸れると、白癬菌が増殖するリスクが高まります。

替えの靴下を常に持ち歩き、外出先で汗をかいたらこまめに靴下を取り替えるなど、足が蒸れている時間をできるだけ短くすることが大切です。

雨の日は、替えの靴下を多めに用意しておくとよいかもしれません。

予防策③ サンダルやスリッパを共有しない

水虫の人が履いたサンダルやスリッパから、感染するケースは多いです。
他人とサンダルやスリッパを共有しないようにしましょう。
家庭内に水虫の人がいなくても、バスマットやトイレのスリッパなど、家族で共有するものには定期的にアルコールスプレーをかけて除菌 したり、洗濯したりするのが大切です。

また銭湯やスポーツジムなど不特定多数の人が素足で歩く場所に行ったあとは、足をしっかりと洗うようにしましょう。

予防策④ 毎日同じ靴を履かない

白癬菌は、多湿環境で増殖する傾向にあります。
毎日同じ靴を履くと、靴が蒸れ白癬菌が増殖しやすくなり、水虫になるリスクが高まります。
1日履いた靴はいったん休ませ、翌日は別の靴を履くようにしましょう。

休ませている靴は、しっかりと乾燥させるのもポイントです。天日干ししたり靴の除湿剤を使ったりすることで、湿気を取り除くことができます。

予防策⑤ 吸湿性に優れた靴下を履く

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靴下は、吸湿性に優れた素材のものを選ぶようにしましょう。
ナイロンより綿や木綿素材のものがおすすめです。

5本指の靴下であれば、指と指が密着しないため、通気性を確保できます。
また防水加工が施された靴下は湿気がこもりやすいため、水虫予防の観点からは避けたほうがよいでしょう。

予防策⑥ バスマットをまめに洗う

バスマットは濡れた素足で触れることに加えて、複数の人で共有するため、水虫に感染する原因になりがちです。そのためこまめに洗濯することが大切です。
白癬菌は水洗いで落とすことができます。
水虫の人の洗濯物と一緒に洗っても、水虫がうつる心配はありません 。洗濯したら天日干しをして乾かしましょう。

予防策⑦ じゅうたんや床を清潔に保つ

白癬菌は、 ケラチンと呼ばれるタンパク質をエサに増殖し、髪の毛やホコリ・垢などとともに、部屋の隅などのゴミがたまりやすい場所に残る可能性があります。

そのため掃除機をこまめにかけ、じゅうたんや床に落ちた角質や爪や毛髪を取り除くことが大切です。
洗えるものは洗濯し、洗えないものは拭き掃除で清潔に保つようにしましょう。

予防策⑧ 部屋の湿度を管理する

白癬菌は湿度が70%をこえると、活動が盛んになるといわれています。

湿度の高い夏場や梅雨は除湿器を使うなどし、湿気を管理することが水虫予防につながります。

予防策⑨ 抗真菌薬を毎日足に塗る

抗真菌薬は、真菌を殺菌する効果があります。抗真菌薬を毎日足に塗ることは真菌の繁殖予防に効果が期待できます。ただし、予防目的では水虫の抗真菌薬の処方は受けられません。

市販の水虫薬の場合、大きく軟膏、クリーム、リキッドの3つの剤形に分けられます。
軟膏タイプは粘度が高く、保湿効果も高いため、かかとなどの皮膚に塗りやすいです。
クリームタイプは伸びがよく、広い範囲に塗ることができます。
リキッドタイプは速乾性に優れ ピンポイントで滴下できる商品も多いです。ただしリキッドタイプは他の剤型に比べて刺激が強く、特に湿潤型の水虫の場合、しみるかもしれません。湿潤型の水虫は軟膏やクリームタイプが適しているでしょう。

なお、爪の水虫に対して効能・効果が認められている市販薬はないため、爪の水虫が心配な場合は医療機関を受診しましょう。

予防策⑩ 同居者の水虫を治療する

同居者に水虫の人がいると、水虫になるリスクが高まります。
足・爪水虫患者の約35%は、同居家族に真菌症の人がいるとする調査もあります。
同居者の水虫は、真っ先に治療することが大切です。

とはいえ、治療してすぐに治るわけではないため、タオルや足拭きマットなどの共用を避けるといった対策をし、水虫をもらわないように気をつけましょう。

予防策⑪ 通気性の高い靴を選ぶ

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革靴などの通気性の低い靴は、湿気がこもり、白癬菌が増殖しやすくなります。
通気性に優れたメッシュやニット素材の靴を選ぶとよいでしょう。
ブーツやハイヒール、革靴などは気密性が高いため、避けるのが無難です。

しかし、会社の規定などでハイヒールや革靴を着用しなければならない方もいるかもしれません。その場合、防水加工が施されていない靴を選ぶようにしましょう。防水加工が施されるとさらに蒸れやすくなるため、水虫になるリスクが高まります。

まとめ

水虫は白癬菌による感染症 で、自己判断では完治が難しい病気です。皮膚科を受診して真菌を確認してもらい、医師の指示のもと治療を進めましょう。

爪水虫の治療には内服が必要であるほか、治ったと思っても、医師の指示に従って一定期間水虫薬をぬり続ける必要もあります。

水虫は治療しないでいると、他人にうつしてしまうことがあるほか、治った後もシミなどが残ったり、 蜂窩織炎などの感染症 を引き起こす リスクもあります。

他方で水虫は「清潔」と「除湿」を心がけることで予防できます。身の回りを清潔に保ち、定期的に除菌する、不特定多数の人が素足で歩く場所に行ったあとは足をしっかりと洗う、毎日靴を替えるなどし、水虫にならないように気を付けましょう。

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監修者: 木村 眞樹子医師

東京女子医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学病院循環器内科入局。循環器内科、内科、睡眠科として診療にあたるほか、嘱託産業医として企業の健康経営にも携わっている。
妊娠、出産を経て、また産業医としても働くなかで予防医学への関心が高まった。医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、病気になる前に情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行っている。

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