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春に起こる頭痛とは?
春に起こりやすい頭痛として、気象の変化によって起こる「天気痛」 があります。
天気痛は気圧が変化することによって耳の奥にある内耳の気圧センサーが過剰に反応し、それによって自律神経のバランスが乱れることによって起こります。
天気痛はもともと抱えている体の不調が天気に影響されて現れたり、悪化したりする特徴があるのです。
特に春は、寒暖差や環境の変化によるストレスなどで頭痛が起こりやすい時期であるため注意が必要です。
季節の変わり目に頭痛が多くなる原因とは?
季節の変わり目は、頭痛を感じやすい要因がたくさんあります。季節の変わり目に起こる頭痛の原因が分からず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、春に感じる頭痛の原因に着目して解説します。
気圧の変化
低気圧が近づくとわずかな気圧変化を内耳が察知し、前庭神経(体の平衡感覚を司る神経)が興奮します。そして、脳の血管を拡張する物質が放出され、三叉神経を刺激して頭痛が起こります。
つまり人の体は、気圧の変動があるとストレスを感じやすくなり、ストレスに対抗しようと交感神経が活発になります。そのため、血流が滞ったり、筋肉の緊張が起こったりすることによって頭痛が起こるのです。
こうした気圧の変動を引き金に、もともと抱えている頭痛以外の不調も現れやすくなります。
環境の変化などによるストレス
頭痛にも種類がありますが、緊張性頭痛と片頭痛はストレスによって引き起こされるといわれています。ストレスを感じると筋肉が過度に緊張したり、脳内の痛みの調整がうまくできなくなったりするため、緊張型頭痛が起こってしまうのです。
一方、片頭痛は、脳の血管が拡張し、炎症が起きることによって発症すると考えられています。
ストレスは気付かない間に蓄積し、時間がたってから頭痛などの症状となって出てくる場合があります。
責任感が強く、何事も一人で頑張りすぎてしまう方は、特に注意しましょう。
春は花粉症が原因となることも
花粉症による鼻水やくしゃみ、鼻づまりがある時は鼻の粘膜に炎症が起きています。この鼻の粘膜の炎症が鼻の奥にある副鼻腔まで広がってしまうと、額や目のあたりに痛みを感じることがあるのです。
花粉症の症状がひどいと睡眠の質が悪くなり、自律神経のバランスが崩れることによって天気痛の悪化につながってしまうことも考えられます。
天気痛の予防をするためには、花粉症もしっかり予防をし、症状がひどい時には医療機関を受診するようにしましょう。
春の頭痛の治し方や対策は?
春は仕事や生活環境が変化し、忙しい日々を過ごす方も多いでしょう。そんな中、辛い頭痛が続くと集中力が低下してしまい、悪循環に陥ってしまいます。
ここでは、春に起こりやすい頭痛を和らげる方法や治し方について解説します。
「痛み日記」をつけてパターンを把握する
天気痛と上手に付き合っていくためには、自分の体と天気の関係を把握することが大切です。そのためには、まず1カ月間「痛み日記」をつけるとよいでしょう。
痛み日記をつけることによって本当に天気に影響されているのか、いつ、どこで、どんな症状が出るのかが分かり、自分なりの対処法が見つかる場合があります。
日記に書くことは、天気、気圧、体調の変化、痛みの強さ、運動、睡眠の6項目です。まずは日頃から天気予報を確認することから始めてみるとよいでしょう。
規則正しい生活を送る
天気痛と上手に付き合っていくためには、気圧や気温差に負けないように自律神経を整えることが重要です。自律神経を整えるためには、日中は活動的に過ごし、夜はリラックスするなどメリハリをつけることが必要になります。
具体的には、朝起きたらまず太陽の光を浴びて朝食を食べるようにしましょう。日中はなるべく歩いたり、軽めのランニングなど有酸素運動を行うとよいです。
夜はぬるめのお湯に浸かり、起床と就寝の時間をなるべく一定にし、質のよい睡眠をとるようにしましょう。
耳を温めたり、マッサージをする
耳の周りの血流が悪くなると、内耳が過敏になり、天気痛を起こしやすくなるといわれています。そのため、天気痛が起こりやすい人は、耳の周りの血流をよくすることを心がけてみましょう。
耳の周りの血流をよくするためには、耳にホットタオルや温かいペットボトルを当てるとよいです。また、耳と耳の周りをもみほぐすことで血流をよくすることができます。
天気痛が起きる前から、耳を温めることとマッサージを行うことが大切です。まずは朝・昼・晩1回ずつ、2週間~1カ月間取り組んでみましょう。
日常生活に影響が出る場合は無理せず相談を
季節の変わり目の頭痛に悩んでいるけれど、市販薬で対処したり、我慢している方も多いのではないでしょうか。
季節の変わり目の頭痛はストレスや疲れをためず、規則正しい生活を送ることで改善する場合があります。
しかし、原因が気圧や気温の変化という自然のものであるため、原因そのものを取り除くことができません。
日常生活に影響が出るほど辛い場合は、我慢せず、医療機関で相談するようにしましょう。
まとめ
季節の変わり目に起こる頭痛の原因や対処法についてお分かりいただけたでしょうか。
特に春は、環境の変化によるストレスや花粉症など、天気以外にも頭痛の原因となる要素が多くあるため注意が必要です。
気温や気圧に左右されず健康な体を維持するためには、自律神経を整えることが大切です。
まずは自分の生活習慣を振り返り、バランスの整った食事、適度な運動、良質な睡眠をとることを日頃から心がけるようにしましょう。
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監修者: 木村 眞樹子医師 |
東京女子医科大学医学部卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事している。
妊娠、出産を経て、また産業医としても働くなかで予防医学への関心が高まった。 医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる前の人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、 Webメディアで発信も行っている。