肌荒れの主な症状
カサカサ、ざらざら、ぶつぶつ...
ポツンとできたニキビ...
目立つ小鼻の毛穴の開き...
肌荒れにはさまざまな症状があります。一般に、肌の状態が乱れて生じる、あらゆる肌トラブルをまとめて肌荒れと呼んでいます。
肌荒れの主な症状として、肌のざらつき、乾燥、赤みやかゆみ、ニキビや吹き出物、毛穴の開きや詰まりが挙げられます。
肌は油分と水分のバランスが取れた弱酸性が理想的ですが、アルカリ性に傾くと乾燥肌に、酸性に傾くとオイリー肌になります。乾燥肌ではかゆみや赤みを起こしやすく、オイリー肌ではニキビや吹き出物が悩みの種になりがちです。
混合肌では、パーツによって肌トラブルの種類が異なります。
このように、肌タイプに応じて繰り返し現れやすい肌トラブルはそれぞれ。肌荒れが長引くと、症状が慢性化し、改善しにくくなることもあるため、早めの対策が大切です。また、肌タイプに応じたスキンケアで、肌荒れを予防することもポイントになります。
肌荒れの主な原因
肌荒れの主な原因は、肌のバリア機能の低下、ターンオーバー(代謝)やホルモンバランスの乱れなどがあり、これらの要因が相互に深く関係しています。
1.「バリア機能」の低下
肌のバリア機能とは、肌の水分と油分をバランスよく保ち、うるおいを与えて、外からの刺激や乾燥から肌を守る役割を果たす機能です。
バリア機能は、洗顔のしすぎや紫外線、乾燥などの外的要因、ストレスや栄養不足などの内的要因が加わることで低下します。肌の角層が乱れ、水分が蒸発すると、外部からの刺激を受けやすくなり、肌荒れを生じます。つまり、バリア機能が低下することで、乾燥や炎症が起こりやすくなり、肌荒れを招く原因となります。
2.「肌のターンオーバー(代謝)」の乱れ
肌のターンオーバー(代謝)は、通常約6週間で新しい肌細胞が成長し、肌表面へと押し上げられ、古い角質が剥がれ落ち、新しい肌に生まれ変わる仕組みです。サイクルが早すぎると、未熟な細胞が表面に現れ、肌のバリア機能が十分に機能しなくなります。一方で、遅すぎると、古い角質が残り、新しい細胞が表面に出るのが妨げられてしまいます。
こうしたターンオーバーの乱れによって肌荒れが生じます。正常なサイクルを乱す原因となるのは、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、過度なダイエット、運動不足などの生活習慣、紫外線といった外的要因です。
3.「ホルモンバランス」の乱れ
ホルモンバランスの乱れは、肌荒れの大きな要因の一つです。特に生理周期や妊娠、更年期など女性ホルモンの変化が大きい時期、男性でも思春期や更年期などホルモンバランスが崩れる時期には、皮脂の分泌が過剰になったり、逆に乾燥が進んだりと、肌バランスが崩れてしまうことがあります。すると、肌のターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下し、肌荒れを招きます。肌の炎症やニキビなどを引き起こしやすくなります。ストレスや不規則な生活習慣もホルモンバランスが崩れる要因です。
肌荒れ対策のスキンケア方法
肌荒れを予防し改善するためには、毎日の適切なスキンケアが大切です。
8つの方法をご紹介します。
1.毎日の洗顔をやさしく
美肌をキープするためには毎日の洗顔が大切です。ゴシゴシ洗うと肌のバリア機能を傷つけ、肌荒れの原因になります。
たっぷりの泡で顔全体を包み込むように、やさしく洗うのが理想的。ぬるま湯でしっかりすすぎ、タオルでやさしく押さえるように拭き取って、肌へのダメージを最小限に。
肌にやさしい洗顔で、うるおう健やか肌を手に入れましょう。
2.化粧品の相性チェック
新しい化粧品を使う時は、まず目立たない場所でパッチテストをおこない、肌に異常が出ないか確認します。特に敏感肌の方は、成分が肌に合わないことがあり、かゆみや赤み、肌荒れの原因になることがあります。また、複数の化粧品を同時に使う場合は、成分の相性にも注意し、肌へのダメージを軽減することが大切です。化粧品の相性チェックで、肌トラブルを防ぎましょう。
3.しっかり保湿で乾燥対策
肌荒れの大きな要因である乾燥対策には、保湿が欠かせません。空気が乾燥しやすい冬、夏のエアコンが効いた屋内などでは、肌のバリア機能が低下しやすくなります。化粧水や保湿クリームを使い、肌にしっかりと水分を補給しましょう。 また、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたスキンケア製品を選ぶことで、肌のうるおい力を高め、乾燥による肌荒れを防ぐことができます。
4.栄養バランスのとれた食事は美肌にもいい
栄養バランスのとれた食事は、肌の健康に重要です。ビタミンやミネラルが豊富な食事は、肌のターンオーバーを促し、バリア機能をサポートします。特にビタミンCやビタミンE、亜鉛は抗酸化作用があり、肌のダメージを修復し、乾燥や肌荒れを防ぐ効果があります。また、適切なタンパク質摂取はコラーゲン生成を助け、弾力のある美しい肌を保つために欠かせません。
5.薬やサプリメントも上手に取り入れる
肌荒れを治すためには、薬やサプリメントの活用も検討していきましょう。
薬やサプリメントを上手に取り入れることで、食事で不足しやすい栄養素を補うことができます。
特にシステインやビタミンB群は、肌のターンオーバーを正常にする作用があり、ニキビなど特定の肌トラブルを治すには、即効性が期待できます。
使用にあたっては成分や摂取量を確認し、過剰摂取を避け、適切な量を守ることが大切です。
6.適度な運動をこころがける
適度な運動は、肌荒れを改善・予防し、肌の健康を維持するために役立ちます。運動によって血行が促進されると、肌の細胞に酸素や栄養が届きやすくなり、代謝が活性化します。また、汗をかくことで老廃物が排出され、肌荒れが軽減されることもあります。さらに、運動はストレスを軽減し、ホルモンバランスを整える効果もあるため、肌荒れの予防にもつながります。無理なく続けられる運動を日常に取り入れましょう。
7.十分な睡眠を取る
十分な睡眠は、肌の健康にとって重要です。睡眠中に成長ホルモンが分泌され、肌細胞の修復や再生が進むため、質の高い睡眠を取ることが、肌荒れの予防につながります。睡眠不足が続くと、肌のターンオーバーが乱れ、乾燥や肌荒れが起こりやすくなります。また、睡眠はストレス解消にも効果があり、ホルモンバランスを整える役割も果たします。毎晩しっかりと休むことが美肌への近道です。
8.喫煙は避ける
喫煙は健康に深刻なダメージを与えることが知られていますが、肌にも大きな影響があります。喫煙によって血管が収縮し、皮膚の血流が悪化、本来肌に共有される酸素や栄養素が行き渡らなくなるのです。その結果、ニキビやくすみ、シミ・シワが出る、うるおいやハリが失われる、毛穴が目立つようになるなど、さまざまな肌トラブルの原因となります。
美肌を目指すなら、喫煙は避けることをおすすめします。
まとめ
肌荒れには、乾燥やニキビ、赤みなどさまざまな症状があります。バリア機能の衰えや、ターンオーバーやホルモンバランスの崩れが、主要な要因です。これらの要因が相互に影響し合い、肌トラブルを引き起こします。肌荒れを防ぐためには、やさしい洗顔や丁寧な保湿、バランスの取れた食事、適切な薬やサプリメントの活用、適度な運動、十分な睡眠が大切です。健康的なライフスタイルで、肌荒れ知らずの美肌を目指しましょう。
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監修者: 伊藤 幹彦医師 |
内科・皮膚科医(日本外科学会認定外科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本医師会認定産業医)
東京医科大学八王子医療センターなどで心臓血管外科として勤務後、東京警察病院外科医長に。2010年に伊藤メディカルクリニックを開業し、心臓血管外科を専門とし、高血圧や糖尿病、AGAなど幅広く対応している。「みなさまの健康を生涯にわたってお守りするよきパートナーとして、わかりやすく、丁寧な診察に努める」がモットー。