毛穴の開き(開き毛穴)の原因
肌質別の原因
毛穴開きにはいくつか原因があり、肌質によっても原因が異なります。最初に肌質別の毛穴開きについて解説します。
・乾燥肌の毛穴の開き
乾燥肌は、肌の水分量が不足してバリア機能が低下し、外部の刺激に対して敏感な状態です。外部刺激を受けることで角質が厚くなり、肌表面がごわつきやすくなります。また、うるおいを保てないため、肌がカサカサし、キメが粗くなることで毛穴が開いたように見えてしまいます。特に、洗顔後や季節の変わり目などに乾燥が進むと、毛穴が目立ちやすくなるため、適切な保湿ケアが重要です。
・脂性肌の毛穴の開き
脂性肌は、皮脂の分泌量が過剰な状態です。皮脂が毛穴に詰まることで広がりやすく、特にTゾーンや鼻周りで毛穴が目立つようになります。また、毛穴に皮脂が詰まると皮脂腺がさらに活発になり、毛穴がさらに広がります。思春期や更年期などでホルモンバランスが崩れることで皮脂の分泌がさらに促進され、毛穴の開きが悪化することもあります。
・敏感肌の毛穴の開き
敏感肌は肌のバリア機能が低下しており、乾燥や外部刺激によってダメージを受けやすい状態です。肌が刺激に敏感になると、炎症が起きやすくなり、毛穴が広がる原因となります。さらに、敏感肌は水分を保持する力が弱いため、乾燥が進むことで毛穴の開きが目立ちやすくなります。
・ニキビ肌の毛穴の開き
ニキビ肌は、皮脂が過剰に分泌されるため毛穴が詰まりやすく、炎症を引き起こすことがあります。特に、炎症性のニキビが繰り返されると、毛穴が広がり、目立つようになります。無理にニキビを潰すことで炎症が悪化し、クレーター状の跡が残ることもあるため、なるべく刺激しないよう注意が必要です。
部位別の原因
毛穴開きの原因は、顔の部位ごとに異なります。頬や鼻、おでこなど、各部位での毛穴の開きの原因について詳しく見ていきましょう。
・頬エリアの毛穴の開き
頬には、縦長のしずく型の「たるみ毛穴」が多く見られます。年を取ってくると(加齢)真皮のコラーゲンやエラスチンが減ってしまいます。すると、肌の弾力が低下し、毛穴が下に引っ張られ、目立つようになります。加齢を防ぐことはできませんが、エイジングケア成分を含むスキンケアを早めに取り入れることで、症状を軽減できます。
また、定期的なマッサージや保湿ケアも、たるみ毛穴の改善や予防に効果的です。
・鼻・眉間・おでこエリアの毛穴の開き
鼻や眉間、おでこのTゾーンに多く見られる毛穴開きは、皮脂の過剰分泌による「詰まり毛穴」です。皮脂と古い角質が混ざり角栓となり、毛穴に詰まることで肌表面がザラザラして見えることがあります。
毎日のクレンジングや洗顔で余分な皮脂や汚れを丁寧に除去することが大切です。また、「貼ってはがすタイプの毛穴パック」の過剰使用は毛穴を広げる原因となることがあるため、週に1〜2回程度の使用を目安にしましょう。
・顔全体の毛穴の開き
顔全体の毛穴開きには、生活習慣やホルモンバランスの乱れが強く関与しています。ストレスや睡眠不足、食生活の乱れは皮脂分泌を促進し、毛穴を広げやすくします。また、保湿不足による乾燥も毛穴を目立たせる一因です。顔全体の毛穴開きには、バランスの取れた生活習慣の見直しに加え、適切な保湿ケアと角質ケアが欠かせません。
毛穴の開きの改善方法
開いてしまった毛穴は、毛穴の状態を改善し、肌をなめらかに保つスキンケアによって改善することが大切です。毛穴開きの改善方法について詳しく見ていきましょう。
毛穴を開かせてスキンケアをおこなう
毛穴の開きを改善するには、毛穴に詰まった汚れをしっかりと落とすことが重要です。洗顔前に毛穴を開かせると、効果的に汚れを除去できます。入浴時は湯船で体を温め、シャワーや洗顔のみの場合は蒸しタオルを顔に当てて毛穴を開きましょう。蒸しタオルは「温かい」と感じる温度が最適であり、火傷に注意しながら使用することが大切です。
ジェルクレンジング+泡洗顔でケア
毛穴ケアには「ジェルクレンジング」と「泡洗顔」のセットがおすすめです。ジェルクレンジングは肌のうるおいを保ちながら、泡洗顔で細かい泡が毛穴の奥の汚れをしっかりと落とします。泡が肌を守りながら洗浄するため、摩擦も少なくなります。洗浄力が強い洗顔料は避け、肌のうるおいを保つことを意識しましょう。
毛穴開きに対応した基礎化粧品でケアする
次の成分が含まれた基礎化粧品でケアしましょう。
| 成分 | 効果 |
|---|---|
| ヒアルロン酸 | 肌にうるおいを与え、ハリ感を向上させます。乾燥による毛穴の開きを防ぐのに役立ちます。 |
| セラミド | 角質細胞の隙間を埋める細胞間脂質であり、肌のバリア機能を強化する働きがあります。ターンオーバーが正常化し、健やかな肌状態を保ちやすくなります。 |
| ナイアシンアミド | 皮膚バリアを強化し、肌の保湿力を高めます。また、毛穴の引き締めや、肌の明るさを改善する効果も期待できます。 |
| ビタミンC | 抗酸化作用があり、コラーゲンの生成を促進します。肌の弾力性を高め、毛穴を引き締めることで、肌のキメを整えます。 |
| ビタミンE | 強力な抗酸化作用によって皮脂の酸化を防止します。肌のバリア機能を保ち、毛穴の広がりを防ぎます。 |
| レチノール | 肌のターンオーバーを促進するとともにコラーゲンの生成をサポートし、毛穴の引き締めや肌の再生を助けます。 |
紫外線対策をする
紫外線は肌のダメージを引き起こし、コラーゲンの減少や肌の弾力の低下につながります。日焼け止めや帽子、サングラスを使用し、紫外線をできるだけ防ぐことが大切です。定期的な紫外線対策が、毛穴の開きの予防につながります。また、日焼け止めは汗で流れ落ちるため、目安として2~3時間に1回は塗り直しましょう。
規則正しい生活を心がける
睡眠不足やストレス、乱れた食生活は、肌のターンオーバーを乱し、毛穴の開きを引き起こします。栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、内側から肌をケアすることが大切です。忙しい方はストレスが溜まりがちなため、隙間時間に取り入れられるストレス解消方を見つけましょう。たとえば、30分程度の好きなドラマを見たり、瞑想や深呼吸をしたりする方法があります。
まとめ
毛穴の開きは、肌質や部位によって異なる原因があり、それぞれに合ったケアが必要です。適切なスキンケアや生活習慣の改善、紫外線対策をおこなうことで、毛穴の広がりを防ぎ、健やかな肌を保つことができます。保湿やクレンジング、紫外線対策を徹底して毛穴の悩みを軽減し、なめらかな美しい肌を目指しましょう。
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監修者: 伊藤 幹彦医師 |
内科・皮膚科医(日本外科学会認定外科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本医師会認定産業医)
東京医科大学八王子医療センターなどで心臓血管外科として勤務後、東京警察病院外科医長に。2010年に伊藤メディカルクリニックを開業し、心臓血管外科を専門とし、高血圧や糖尿病、AGAなど幅広く対応している。「みなさまの健康を生涯にわたってお守りするよきパートナーとして、わかりやすく、丁寧な診察に努める」がモットー。