2025.11.07
健康

【医師監修】口内炎を治す方法とは?口内炎の原因と対策を解説!

口内炎を治す方法5選

口内炎は食事が困難になるほどの痛みを伴うこともあります。ここでは、口内炎を早く治すうえで役立つ、代表的な方法を5つご紹介します。

ビタミンB群を含む食べ物を食べる

口内炎の改善に効果的とされる栄養素のひとつがビタミンB群です。
特にビタミンB2は粘膜や皮膚の健康を維持し、細胞の再生を促す働きがあるため「発育のビタミン」とも呼ばれています。ビタミンB2が不足すると粘膜の修復力が落ち、口内炎が長引く要因になります。ビタミンB6はタンパク質の代謝を助け免疫力を維持します。

このようにビタミンB群をバランスよく摂ることで、口内炎の予防と改善につながります。ビタミンB群は、豚肉やレバー、うなぎ、サバなどの青魚、納豆、卵、乳製品、アーモンド、バナナといった食品に多く含まれます。ただし、ビタミンB群だけに偏るのではなく、ビタミンCや亜鉛など抵抗力を高める栄養素もあわせて摂ることが大切です。

口内炎が悪化しやすい食べ物は避ける

治りかけの口内炎を悪化させないためには、食べ物の選び方にも注意が必要です。唐辛子を使ったキムチや麻婆豆腐、激辛ラーメンなどの辛い料理、熱々の鍋料理や焼きたてのピザ、塩辛や漬物など塩分の強い食品は、炎症部位を直接刺激し、痛みを強める原因になります。

また、ケーキやチョコレート、ドーナツ、清涼飲料水など砂糖を多く含む食品は、糖を代謝する際にビタミンB群を大量に消費するため、口内炎の回復を遅らせる要因です。さらに、白米や食パン、うどんなど糖質中心の食生活もビタミン不足を招きやすいため、バランスの取れた食事を意識することが大切です。

生活習慣を整える

口内炎は、ストレスや疲労の蓄積、睡眠不足など生活習慣の乱れによっても起こりやすくなります。免疫力が落ちると体の抵抗力が低下し、炎症が治りにくくなるのです。改善のためには、まず規則正しい生活リズムを取り戻すことが重要です。

十分な睡眠を確保し、栄養バランスのよい食事を摂ることに加えて、適度な運動を習慣化することで新陳代謝が活発になり、粘膜の修復力も高まります。また、日々の生活のなかにリラックスタイムを取り入れ、ストレスをコントロールすることも欠かせません。口内炎を繰り返しやすい人は、体調管理を意識して生活習慣を整えることが、根本的な改善につながります。

薬を服用する

セルフケアだけでは改善が難しい場合、内服薬の使用も有効です。市販のビタミンB2・B6を配合したビタミン剤は、口内炎の原因となる粘膜の不調を内側から整えてくれます。

医療機関を受診する

症状が重い、何度も繰り返すといった場合は、医療機関での受診を検討しましょう。口内炎は耳鼻咽喉科が専門ですが、歯科(口腔外科)、内科、皮膚科でも診てもらえます。一般的な治療法はステロイドを含む塗り薬で炎症を抑える方法です。

一方、ウイルスやカンジダ菌が原因の場合は抗ウイルス薬や抗真菌薬が処方されます。

口内炎に関するよくある質問

口内炎ができる原因は何?

口内炎の原因はさまざまです。
口内炎の中でも最も多いのは、「アフタ性口内炎」です。中心部が白っぽく、フチに赤みのある浅い潰瘍で、口の粘膜にできます。原因は不明ですが、免疫力低下やビタミン不足、ストレス、睡眠不足などが関係していると考えられています。
なお、指定難病であるベーチェット病でもアフタ性口内炎ができるため、頻発する場合には医師に相談しましょう。

ほかにも、ヘルペスウイルスや手足口病などの感染による「ウイルス性口内炎」、真菌の一種であるカンジダが原因となる「カンジダ性口内炎」、薬剤や歯科金属などに反応して起こる「アレルギー性口内炎」などがあります。いずれの口内炎も、まれに初期のがんや自己免疫疾患が背景にあることもあるため、長引く場合は医療機関を受診しましょう。

口内炎を早く治す方法はある?

すでに述べたように、口内炎を早く治すためには、まず十分な休養をとって免疫力を回復させることが大切です。睡眠不足やストレスは症状を悪化させるため、規則正しい生活と質の高い睡眠を心がけましょう。食生活の見直しも効果的で、特に粘膜の修復を助けるビタミンB群を含む食品(レバー、魚、卵、納豆など)を意識して摂ると改善が期待できます。

さらに、口腔内を清潔に保つことも重要です。歯をやわらかい歯ブラシで優しく磨き、こまめにうがいをして細菌の繁殖を防ぎましょう。食事が難しい場合には、ビタミン剤やサプリメントを補助的に利用するのもおすすめです。

口内炎に梅干しは効く?

「口内炎に梅干しをつけると治りが早い」といった民間療法を耳にすることがありますが、梅干しが口内炎に効果的であるという科学的根拠は確認されていません。梅干しには塩分や強い酸味が含まれているため、炎症を起こしている患部に直接触れると強い刺激となり、痛みが増すだけでなく、症状が悪化する恐れもあります。

口内炎の改善には、休養や栄養補給、口腔内の清潔維持など医学的に有効とされる方法を優先しましょう。

まとめ

口内炎は疲労やストレス、栄養不足などが重なって起こりやすく、免疫力の低下が大きな要因です。早く治すためには休養やビタミンB群を中心とした栄養補給、口腔内の清潔保持が重要です。辛い食べ物や甘い菓子など刺激や糖分の多い食品は避けましょう。改善が見られない場合や何度も繰り返す場合は、医療機関で適切な治療を受けることが大切です。日常生活の見直しと正しい対処法で、口内炎の早期改善と予防につなげましょう。

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監修者: 渡邊 雄介医師

耳鼻咽喉科音声言語医学専門/国際医療福祉大学教授/山王メディカルセンター副院長/東京ボイスセンターセンター長
1990年、神戸大学医学部卒。専門は音声言語医学、音声外科、音声治療、GERD(胃食道逆流症)、歌手の音声障害。耳鼻咽喉科の中でも特に音声言語医学を専門とする。2012年から現職。国際医療福祉大学医学部教授、山形大学医学部臨床教授も務める。

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