2023.06.08
健康

【薬剤師監修】蓄膿症(副鼻腔炎)とは?原因と症状について

花粉症の季節は終わったのに、鼻水が出てくる・・・あるいは、風邪がなかなか治らず黄色いドロっとした鼻水が出たり、頭痛や顔面痛がすることはありませんか?

その症状、もしかしたら蓄膿症かもしれません。

今回は、蓄膿症の原因や症状、セルフケアの方法をご紹介いたします。



蓄膿症とは

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蓄膿症とは副鼻腔炎とも呼ばれます。鼻と繋がっている副鼻腔と呼ばれる4つの空洞(前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞(しこつどう)、上顎洞(じょうがくどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう))のいずれかに炎症が起こることで、副鼻腔内に膿や鼻水が溜まってしまう状態の事を差します。

蓄膿症の原因

蓄膿症の多くは 30 日以内に軽快しますが、状態によってはそれ以上症状が継続する事もあります。

急性副鼻腔炎

蓄膿症の多くはこの急性副鼻腔炎に該当し、ウイルス・細菌感染、アレルギーが原因です。

主に風邪や花粉症などで鼻の中が腫れることで副鼻腔の入り口が塞がれ、副鼻腔の中に膿や鼻水が溜まることで発症しますが、 30 日未満で症状は消失します。

症状が長引くと細菌感染が広がり、症状が悪化すると目の周りの腫れやまれに髄膜炎になるおそれもあります。

慢性副鼻腔炎

根治まで9 0 日以上かかるものは慢性副鼻腔炎と呼ばれます。

原因はウイルス・細菌感染やアレルギーだけではなく、遺伝的要因や空気中の汚染物質(タバコの煙、ホコリなど)、鼻の中の形状異常、鼻茸(はなたけ)など様々な要因が重なって起こります。

蓄膿症になるとどうなる?

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鼻づまり

蓄膿症になると副鼻腔の粘膜が腫れるため、鼻の内部の入り口が塞がれてしまうことで鼻水が流れず鼻づまりが生じることがあります。

ドロッとした鼻水

副鼻腔に膿が溜まると、黄色や黄緑色っぽいドロッとしたイヤな匂いを伴う鼻水が出ます。

風邪の治りかけのような黄色い鼻水と見分けがしづらく、蓄膿症と気付かないケースもあります。

頭、歯、目の周りの痛み

副鼻腔は前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形骨洞の4つに分かれており、どの空洞に膿が溜まっているかで痛みが生じる部位が異なるため、副鼻腔に膿が溜まると、頭や目のまわり、歯などに痛みが生じることがあります。

また、頭痛や歯痛が生じると集中力も低下するため、勉強や仕事にも影響が及びます。

鼻・口のイヤな臭い

風邪や花粉症とは異なり、蓄膿症の特徴として副鼻腔に溜まった膿が悪臭を放ち、その臭いが息と混ざり鼻や口から生臭いイヤな臭いを発することがあります。

後鼻漏(こうびろう)

後鼻漏(こうびろう)とは、鼻水がのどに回る症状のことを指し、蓄膿症だけでなく風邪や花粉症も後鼻漏の原因となります。

副鼻腔の中に鼻水がたくさんたまるとのどに流れ落ちてしまい、のどの不快感やたんの絡みが生じます。

鼻茸(はなたけ)とは?

鼻茸(はなたけ)とは鼻ポリープとも呼ばれ、鼻の粘膜の一部が膨らんでポリープとなった状態の事を指します。

慢性副鼻腔炎になることで鼻茸ができてしまうことがあり、通常は内視鏡検査により発覚するケースが多いようです。

鼻茸ができると鼻づまりや匂いの感じづらさ、頭痛などといった症状が現れます。

蓄膿症の予防法と、なってしまった時のセルフケア

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蓄膿症の予防法と、なってしまった場合はどのようにセルフケアができるのかご紹介します。

蓄膿症の予防法

蓄膿症予防への一番の近道は、蓄膿症の元となる風邪や花粉の侵入を防ぐことです。

日々の手洗い・うがいをしっかり行い、健康な毎日を過ごすことでウイルス・細菌に負けないからだづくりを目指しましょう。

また、花粉症の時期や空気の乾燥が気になる際にはマスクの着用も効果的です。

蓄膿症のセルフケア

もし蓄膿症になってしまった場合のセルフケアとして、蒸しタオルを鼻の上に置いて蒸気を吸入したり、温かい飲み物を飲むことで鼻通りを良くして副鼻腔内の膿を出しやすくする方法があります。

しかし、一時的な処置でしかないため、悪化する前に医療機関の受診をしましょう。

よくある質問

蓄膿症の初期症状は?

鼻づまり、もしくはドロッとした黄緑色の鼻水が出ることがあります。

頭、歯、目の周りの痛みや鼻・口のイヤな臭いも蓄膿症の特徴となります。

蓄膿症はどれくらいで治る?

蓄膿症の多くは 30 日以内に軽快しますが、状態によってはそれ以上症状が継続する事もあります。

蓄膿症を放置するとどうなる?

症状が悪化すると細菌感染が広がり、目の周りの腫れ、重度の頭痛、まれに髄膜炎になるおそれもあります。

蓄膿症は自然に治る?

急性副鼻腔炎の場合は自然に治ることもありますが、慢性化して重症化するおそれがあるため医療機関の受診をおすすめします。

長引く風邪には要注意!蓄膿症を防いで快適な毎日を過ごそう

ここで紹介したように、風邪や花粉症が長引いたり悪化したりすると蓄膿症の原因となる場合もあり、頭痛・集中力の低下など毎日の生活に影響が及びます。

健康な生活を心がけ、万が一蓄膿症かな?と感じた際にはセルフケアも行いつつ、なるべく早く医療機関の受診をしましょう。


【参考文献】
医療事典MEDLEY https://medley.life/


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監修者:鈴木 寿秋
(株式会社富士薬品 薬剤師)

2003年 薬剤師免許取得、株式会社富士薬品入社。

薬局長、エリアマネージャー、調剤教育担当を経て、現在は管理栄養士の職能を活かすための業務を担当。

所属学会:東京都薬剤師会、日本薬剤師会、日本災害医療薬剤師学会



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